市の面積も約220平方キロメートル(東京都の10分の1以下)と狭いため、実際に乗ってみても、十分に移動できることでしょう。乳幼児がいる保護者でも、「bakfiet」という自転車(大きなカゴ付き)を利用すれば、子供数人を乗せて運転することが可能です。
その他、市内の交通手段としては、バスやトラム(路面電車)がありますが、料金は日本と同じか少し高い程度。ちなみに、電車にも自転車を持ち込める(車種による・一部有料の場合もあり)ことからも、市民のライフスタイルに大きく自転車が根付いていることが分かります。
そんな自転車の相場ですが…1台・50ユーロ(約6万5,000円)以上と、日本のディスカウントストアなどで売られているものと比べると少々高め。オランダには、自転車を“一生モノ”として長く乗る価値観があることが、一つの原因として言えるでしょう。
とはいえ、一度購入してしまえば交通費を大きく節約できますし、安く抑えたい場合には、中古やレンタルサービスという選択肢もあります。移住をして長く生活をすることを考えるならば、必ず1台は利用できる環境を整えておくことをオススメします。
スーパーとマーケット(市場)で自炊生活
最後に、生活に欠かせない「食」に関してはどうでしょうか?
オランダ人には、「生きるために食べる」という国民性があり、あまりグルメ・外食を楽しむ文化が無いと言われています。もちろん、レストランなどの外食店はありますが、値段は高く、1食あたり15ユーロ(約1,950円)以上かかってしまうことも珍しくありません。
一方、スーパーに売られている食料品において、野菜・果物・乳製品などは、日本よりも安く購入することが可能です。特に、ビールとワインなどの酒類は圧倒的に安く、有名なハイネケンでも1本あたり1ユーロ(130円)以下、手ごろなワインなら1本あたり3ユーロ(390円)程度で購入できてしまいます。
また、多くの場所ではマーケット(露店市場)も開催されており、食料品以外にも、衣類や雑貨など様々な品が売られています。特にアルバート・カイプ通り(市の南西)で開催されるマーケットの規模は、国内でも最大級の規模・歴史を誇り、連日多くの市民や観光客で賑わいを見せています。
この様に、市内は安く新鮮な食材を手に入れる環境に恵まれています。自炊を心がければ、食費の節約はそう難しくないと言えるでしょう。
以上、アムステルダムでの生活費の目安をご紹介しました。家賃を除けば、現地での出費は日本よりも安く済む印象を受けます。これらを参考にして、移住への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
「いつかは住みたい」ベルリンでの生活費
ドイツは、長らくヨーロッパの政治・経済を牽引し続けている大国として知られています。美味しいビールやソーセージ、サッカーや高級車などで、われわれ日本人にとっても馴染みの深い国です。