自分を評価してもらいたい上司は、体裁ばかり取り繕う傾向にあります。まわりからよく見られたい、幹部から評価されたい。その結果、理想ばかり追い求めて見栄っ張りな行動ばかりが目立つようになってしまいます。
プレゼンなどでも現実が見えておらず、夢や理想ばかりで相手に伝えたいことがうまく伝わらないことも。理想をイメージすることも大切ですが、現実を踏まえたうえで実現可能な目標を定め、説明できる力が欠かせません。
これまでの社内で「当たり前」だった枠組みから抜け出せない
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企業のやり方など、これまでの方法を踏襲することももちろん大切です。しかし、新しい風穴を開け、これまでになかった考えを発案するのも企業発展に欠かせないエッセンスのひとつ。
チーム全体が足並みをそろえ、協調性を保つことを求められる場面もあるでしょうが、会社にある常識・固定概念から抜け出せない上司は、その部署を大きく躍進させる可能性は低いです。ローリスクであれば、ローリターンになる場合が多いのではないでしょうか。
リーダーには、これまでのやり方や考え方に一石を投じる力が求められているはずです。
「いつも遅くまで頑張っているね!お疲れ様!」これはいいこと?
ある企業でいつも遅くまで残業をこなすAさん。上司からいわれたのが見出しの一言です。部下を褒めることはとても大切ですが、これはいい褒め方なのでしょうか?実はこの一言、部署全体の残業時間増加、効率低下にもつながるリスクをはらんでいます。
いつも残業をしていることを褒めると、その部下は「残業していることはいいこと。」だと勘違いしてしまう可能性があるのです。頑張っていることは他の方法でもアピールできるはずなのに、「残業=頑張っていること=褒められる」という間違ったサイクルができあがってしまいます。
ここでは、部下を褒めず、仕事の進め方や改善点をはじめ、プロセスに注目しながら褒めることが大切。遅くまで頑張ることを直接的に褒めているつもりはなくても、長時間残業を是正する近年では別の方法で部下を褒めてみたいところです。
リーダーシップを発揮するには?自分らしさの活かし方

近年、女性活躍推進の波に乗って管理職になることを会社から打診される女性が多いようです。しかし、土壌が整っていない現実に対して昇進に尻込みしてしまう女性が多いということもよく聞く話です。男女関係なく働く人にとってリーダーシップについては、常に悩まされる課題でしょう。有冬典子著『リーダーシップに出会う瞬間』 より、自分固有のリーダーシップを作るための考え方をご紹介します。