しかし、そこから当時の古書店ではありえなかった「立ち読みOK」、女性にも入りやすい清潔感のある店舗づくり、本を作家の名前順に陳列することなど、アルバイトでありながらも貪欲に提案を続けたことで、圧倒的な信頼を得ていく。そして、1年4カ月後には、アルバイトという雇用形態のまま店長に抜擢。さらに、「パートでは労働時間に制約がある。もっと思いっきり働きたい」という理由から正社員にしてもらったという。
朝9時から夕方5時までが正規の勤務時間であったにもかかわらず、朝9時から翌朝5時まで夢中で働くということも頻繁だったという働きぶりと、会社を急成長に導く提案が評価され、取締役、常務取締役を経て、ついには創業者の後を継いで社長に就任した。
このように、長い目で見ると、収入は必ず自分が提供した価値に連動していく。「この人はいくらの価値をもたらしてくれたのか」という結果が、収入として自分に還ってくるのである。
このように、長い目で見ると、収入は必ず自分が提供した価値に連動していく。「この人はいくらの価値をもたらしてくれたのか」という結果が、収入として自分に還ってくるのである。
(『お金原論』13〜16ページより転載)
via amzn.asia
泉 正人
ファイナンシャルアカデミーグループ代表、一般社団法人金融学習協会理事長
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークの3つの学校運営を行い、「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着をめざしている。『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。一般社団法人金融学習協会理事長。