例えば、医療費は大人になるまで全て無料で、さらに大人になった後に病気にかかった場合でも、自己負担上限額が設定されているため、最低限の負担で済みます。老後にお世話になるかもしれない老人ホームも、入居費をまかえない場合は、政府から補助金をもらうこともできます。
また、育児に関する支援も手厚く、児童手当・有給休暇などが充実しています。授業料は小学校〜大学まで全て無料で、親の収入に左右されず、学生の誰もが平等に学べるチャンスがあります。
物件は早めに決めるのがポイント
移住の際に気になる家賃ですが、ストックホルム市内は人気の都市とあってやや高い傾向にあります。中心部では、1ベッドルームで8,000SEK(9万6,000円)・2ベッドルームで2万SEK(24万円)以上するところも珍しくありません。
現地の人々にとっても、ストックホルムの家賃は高いため、若者や学生の中には友人とシェアして暮らす人も珍しくありません。中心部から電車で15分以上の郊外まで的を広げれば、2ベッドルームで1万SEK(12万円)程度の物件もあります。
そんなストックホルム市内の物件ですが、このところ住宅不足が問題となっており、ファーストハンド(半永久的にその物件に住むこと)は、数年待ちの場合が多く、残念ながら現実的ではありません。しかし、ファーストハンドで賃貸に住むことができない場合でも、セカンドハンド(又貸し)として物件を探すことが可能です。
家計の大半を占める物件を決めるには時間がかかるものですが、ストックホルムに住みたい場合は、少しでも気になる物件を見つけたら即決するくらいの勢いも必要です。昨日まで目をつけていた物件が、明日の朝にはないということも珍しくありません。
ちなみに…北欧に暮らすということで寒さも気になるかもしれませんが、ストックホルムは、実は日本人でも対応できるレベルの寒さです。暖房は必須ですが、多くの集合住宅ではセントラルヒーティング(全館暖房・中央暖房)が主流となっているため、光熱費は比較的安価で済むと言えます。
以上、ストックホルムで暮らす際の目安をご紹介しました。一見すると家賃や消費税が思ったよりも高いと感じてしまいますが、いざ移住してみると、社会福祉が充実しているメリットの方が大きいという声を多く聞きます。十分な貯蓄や転居の準備をし、ぜひ憧れの移住ライフを手に入れて下さい。
「いつかは住みたい」ニュージーランドでの生活費
日本から飛行機で11時間、広大な自然に恵まれたニュージーランドには、毎年多くの人々が足を運んでいます。教育が充実していることから留学先としても人気があり、学生時代に訪れた経験がある人もいるのではないでしょうか。