問題設定とは、勉強でもビジネスでも、上流の作業であると語る著者。スタートが違っていると、下流に行くに従ってその間違いは増幅し、到達点がまったく違ってくるといいます。
たとえば、業績が低迷している企業が、社運をかけて新商品を開発。しかし思ったように商品が売れずに倒産の危機に陥ったとしたら、問題を設定した社長の力不足であるといえます。
たとえば、業績が低迷している企業が、社運をかけて新商品を開発。しかし思ったように商品が売れずに倒産の危機に陥ったとしたら、問題を設定した社長の力不足であるといえます。
だからこそ、ほしい結果を得るためにより簡単な作業で解決していく問題設定力は、リーダーの必須スキルであり、鍛えていく必要があるといえるでしょう。
問題が発生している現場に足を運ぶ
問題を発見していくための一次情報を得るためには、まず現場を見ることが大事であると著者はいいます。そして、そこにいる人たちにインタビューをする際には、意見と事実を分けて聞いていく。そして、その意見を持つに至った経緯について検証していくことがポイントであるといえそうです。
しかし、それでも問題の本質がなかなか見えてこない場合は、どうしたら良いのでしょうか。そんなときには、問題がどこで発生しているのかを探していくことで、なぜ発生しているのかという理由も見えてくることがあるのだといいます。
たとえば、ある百貨店の業績が不振なのがなぜなのかわからなかった場合、どこが業績不振なのかについて考えていくと、精査しなくてはならない対象が絞られてくるのだとか。特定の場所に限られた性質がわかることで、問題発見が容易になってくることもあるようです。
私たちの日常には、解決していかなくてはならない問題や課題がさまざまにあるものです。だからこそ、目の前の現象に振り回されず、結果を最大限に出していく問題設定力を高めていきたいものです。
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タイトル: 考える力とは、問題をシンプルにすることである。
著者: 苅野進
発行: ワニブックス
定価: 1,400円(税抜)
著者: 苅野進
発行: ワニブックス
定価: 1,400円(税抜)
チームの問題解決力を高めるゲーム研修コンセンサスゲームとは
大手企業で導入しているビジネスゲーム研修を知っていますか。その1fつであるコンセンサスゲームは、月や無人島での極限状態を想定し、チーム全員のコンセンサス(意見の一致)を得て、困難を乗越えるゲームです。この研修で強化できるビジネススキルは様々です。