それが魅力となる場合もあれば、うんざりする場合もあるかもしれませんが、阿吽の呼吸で難関を乗り切るきっかけになる可能性もあります。
③共に過ごす時間が増える
お互いに仕事を持ち、しかもそれなりに重要なポストを与えられているカップルの場合、朝から深夜まで仕事をこなせば、共に過ごすわずかな時間も疲労で会話が成り立たないことも多いでしょう。
しかし、起業し共に過ごす時間が増えれば、お互いの疲れ具合やその日の気分も明確に見えてきます。そこから、パートナーへの思いやりが生まれるのです。
ところが、こういったメリットも裏を返せば諸刃の剣。一緒に過ごす時間が長すぎることで、些細なけんかも増えるかもしれません。そのあたりは、互いに大人になり、上手にやり過ごす必要があります。
夫婦での起業 デメリット編
①パートナー以外の同僚たちへの配慮
私生活を共にするパートナーの存在が大切なのはもちろんですが、仕事の世界におけるバランスは、その他の同僚や交渉相手との関係があってこそ保てるものです。そのために、パートナーの思惑を気にするだけではなく、時には独断で決断することも必要になります。
その際に、パートナーの理解が得られることが大切でしょう。これはパートナーとの私生活がうまくいっているかが大きく関係しています。
②話題が仕事のことばかりに
カップルが起業した場合、最も話題になるのが「私生活も仕事の話題だらけ」になってしまうというデメリットです。典型的なワーカホリックの症状といわれるこの現象は、職場を共にしないカップルにも生じやすいといわれています。
プライベートの生活が仕事の話によって浸食し始めると、カップルの関係も崩壊の兆しが。「私」と「公」の間には、きっぱりとした境界線が必要です。
③ストレスも倍増する可能性が
アリコー教授は、カップルで起業を考えている人たちには着手前にストレスの対処法が単独でできるかどうかを分析するそうです。