世界一タメになる投資マンガ「インベスターZ」に学ぶ“人生”と“投資”の極意

カルチャー
投資をテーマにした大人気漫画「インベスターZ」。そのストーリーには毎回、〝投資の鉄則〟〝勝利のオキテ〟が登場する。その内容は、株式投資マーケットで生き残るだけでなく、人生をサバイブするうえでも大いに役立つ。
2015.9.7(2021.6.11更新)
投資をテーマにした大人気漫画「インベスターZ」。そのストーリーには毎回、〝投資の鉄則〟〝勝利のオキテ〟が登場する。その内容は、株式投資マーケットで生き残るだけでなく、人生をサバイブするうえでも大いに役立つ。マーケットでの損は取り返せるが、人生での失敗は時に致命傷になる。「人生」という最大の投資で成功するために、「インベスターZ」に登場する朱玉の言葉を紹介しよう。

「人生」という最大の投資で成功するための朱玉の言葉5つ

1. 誘惑に負けるヤツ、ルールもロクに知らないのに首を突っ込むヤツは結局はカモになるんだよ

世界で最も著名な投資家であるウォーレン・バフェットは、こんな名言を残している。「リスクとは自分が何をやっているかよくわからないときに起こるものだ」。つまり、マージャンのリスクが何であるかもわからずにゲームに参加することや、株式市場のリスクもわからずに参加することは馬鹿げたことであると言っているのだ。人生もしかり。十分に下調べを行い、成功の鉄則を学んでから人生というゲームにリスクをとって参加しよう。

2.冷静にじっくり粘って運が向くのを待つんだ

 
いかにスキルやノウハウが優れていようが、一投資家が市場をコントロールすることはできない。座して待つのみ。身をまかせるしかないのが市場というものだ。「ウォール街のグレートベア」の異名をもつ著名な投資家、ジェシー・バリュモアが名言を残している。「良いアイデアが相場で大きな利益を上げる秘訣ではない。最も重要なのは、絶好な時が来るまで静かに座っていることだ」と。場の流れに耳を澄まし、じっくりそのときを待ち、場の変わり目を感じ取ったら勝負に回ろう。それが人生の極意だ。

3.思い切って一歩を踏み出したヤツに神様はちょっとだけご褒美をくれる

投資における勝率は50%。「ビギナーズラック」に科学的な根拠はない。しかし、この言葉は世間でかなり広く認知されている。それはなぜか。ひとつの理由が、無邪気な気持ちで投資をすることで、邪念がなくうまくいくということだ。しかし、ビギナーズラックには弊害がある。それは、最初に成功することで根拠のない自信過剰な行動をとる傾向が強くなるということだ。投資も人生も、甘い世界だと勘違いしてしまい大きなしっぺ返しを受ける。神様からご褒美をもらっても、自信過剰は禁物だ。

4.株は買うことより売ることのほうが大事なんだ

投資初心者は、購入する際の銘柄選択に多くの時間を使うが、購入後はいずれ上がるだろうと安易に放置する傾向にある。そして、目標の売却価格も曖昧に設定する。しかし、残念ながらこれでは利益を確実に積み上げていくことはできない。価格が上昇すると、自分の相場観や先見性に溺れ、欲に潰されてだらだらと保有を続けるのが人間というものなのだ。株価も、社会における人の評価も、いずれ本来の価値に回帰する。価値を冷静に見極め、時がきたら出口戦略を実行しよう。人生の利益を確実に積み上げていくために。

5.株はボロ株を見ろ!

「良い株を探さないと儲からない」——これは世間の常識だ。しかし、株価が安価で放置されているけれども、これから社会で注目を集める可能性のある銘柄を発掘できれば、今は向かい風でも、いずれ追い風が吹く。ただ、このように未来に可能性を秘めたボロ株を探し当てることはそれほど簡単なことではない。そこには、ある出来事から展開していく様を幾重にも重ね、最終的なイメージまで落とし込める「展開力」が求められる。変化のスピードの早い現代社会において、将来を見通す力があるのとないのとでは、言うまでもなく結果に大きな差がでる。人生において、実りある投資をしていくうえでの大きな武器、それが「展開力」なのだ。

出典元「インベスターZに学ぶ投資の最強鉄則集中講義!」

渋谷 豊

シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで執行役員を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かし、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。

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