人付き合いの基本は、「相手への貢献」
だと思いますが、多くの場合、教えを受ける僕らは、先を進んでいるトラスティに対して貢献できることは少ないでしょう。
ビジネスなら、情報をいただいたらフィー(料金)というかたちでお金を返せばよいでしょうが、人付き合いではそういうわけにはいきません。
ビジネスなら、情報をいただいたらフィー(料金)というかたちでお金を返せばよいでしょうが、人付き合いではそういうわけにはいきません。
フィードバックという報告を忘れることなく行うことが、トラスティに対するいちばん大きな貢献になる
と僕は考えています。
③調べたうえで質問をする
本などを読まず、なにも調べていない状況で質問をする人は、トラスティを遠ざけてしまいます。
たとえば、僕に「不動産投資をはじめようと思うのですが、なにからはじめればいいですか?」となにも調べないで聞いてくる人に対しては、なにから教えてよいかわかりませんし、心理的にも教えてあげたいとは思わないでしょう。
たとえば、僕に「不動産投資をはじめようと思うのですが、なにからはじめればいいですか?」となにも調べないで聞いてくる人に対しては、なにから教えてよいかわかりませんし、心理的にも教えてあげたいとは思わないでしょう。
もし聞くことができたとしても、それは当たり障りのない情報である可能性が高いと思います。
教えるほうの立場になるとわかりますが、なにも努力をしないで、ただ教えてくださいと言われても真剣さが伝わらないので、「まずは自分で考えなさい」、あるいは「あまり熱心に教えなくてもいいかな」と思ってしまいます。
教えるほうの立場になるとわかりますが、なにも努力をしないで、ただ教えてくださいと言われても真剣さが伝わらないので、「まずは自分で考えなさい」、あるいは「あまり熱心に教えなくてもいいかな」と思ってしまいます。
しかし、次のように質問されたらどうでしょうか。
「不動産投資の本を100冊読みました。いずれは都心に5件くらいの物件を買いたいと思って、毎週10件の物件を見てまわっています。いまは500万円たまっているのですが、都心のワンルームから買ったほうがよいですか? それとも地方の物件を買ったほうがよいですか?」
このような質問だと、その人の真剣さが伝わり、教えるほうも真剣に教えてあげたいという気持ちが働きます。
「不動産投資の本を100冊読みました。いずれは都心に5件くらいの物件を買いたいと思って、毎週10件の物件を見てまわっています。いまは500万円たまっているのですが、都心のワンルームから買ったほうがよいですか? それとも地方の物件を買ったほうがよいですか?」
このような質問だと、その人の真剣さが伝わり、教えるほうも真剣に教えてあげたいという気持ちが働きます。
努力をしない「教えて君」はトラスティを遠ざける
自分で努力することなく成果を得たいという姿勢では、トラスティは親身になって有益な情報を教えようとは思わないでしょう。
それはトラスティだけではなく、社内や友人関係など、まわりの人すべてに共通することだと思います。
それはトラスティだけではなく、社内や友人関係など、まわりの人すべてに共通することだと思います。
本田直之さんの著書『レバレッジ人脈術』(ダイヤモンド社)の中には、次のような記述があります。
「人はそれぞれに限られた時間を過ごし、それぞれに情報を持ち、またそれぞれに人脈を持っています。これらはいずれも、各自がさまざまな努力を重ね、時間をかけて築き上げてきたものです。その意味では、各自が持つ貴重な財産です。これは、絶対的に尊重する必要があります」
トラスティがもつ情報、人脈といったものも、時間をかけて蓄積してきた大事な財産です。信頼関係のできあがっていない相手から、いきなり「あなたの財産を分けてください」と言われても、簡単には応じることはできないでしょう。
したがって、トラスティと信頼関係が構築されていない段階で、「○○について教えてください」「○○さんを紹介してください」とお願いばかりする「教えて君」は、かえってトラスティを遠ざける結果になってしまうと思います。
「なんで教えてくれないの?」と不満を言う前に、自ら努力をして教えたくなる人間になっているか、自分自身を一度振り返ってみましょう。
「なんで教えてくれないの?」と不満を言う前に、自ら努力をして教えたくなる人間になっているか、自分自身を一度振り返ってみましょう。