2019年11月15日 更新

サーバントリーダーを目指した上司が、ただの「いい姐御/兄貴」になっていないか?

メンバーの生き方を尊重し生産性の高いチーム作りとしてサーバント型リーダーが新しいマネジメントとして注目されています。肯定的な見方が多い一方、現場ではまだ数が少なく、「優しいだけの管理職=いい兄貴/姉御」になってしまう場合も・・・。あらためてサーバントリーダーについて復習します。

日本の職業人達が捉えるサーバント型リーダーは、リーダーとしての先見性や洞察力よりも、メンバーがいい気分で仕事できることに重きが置かれたイメージになっているのかもしれません。そしてそれこそが、「いい兄貴問題」発生の原因なのかもしれません。

サーバント・リーダーとして備えているべき属性とは

では、グリーンリーフによるサーバント・リーダーシップ・マネジメントのアイデアとはどのようなものだったのでしょうか。グリーンリーフの著作をもとにグリーンリーフ・センターの所長であったスピアーズがサーバントリーダーが備えている10個の属性を示してくれていますので、それを手がかりに職場のチーム運営に即して見ていきましょう。

1)傾聴(Listening)

メンバーが望む事を意識的に聴き出すことに強く関わる。自分自身の内なる声にも耳を傾ける。メンバーの望みと自分の声の両面から、リーダーとしての自分の存在意義を考える。

2)共感(Empathy)

メンバーである相手の立場に立って、相手が望む事を共感をもって理解し、受け入れる。そのために、メンバーそれぞれの欠点も寛容に受け止める。

3)癒し(Healing)

メンバーそれぞれについて欠けているもの、傷ついているところを見つけてチーム全体で補い合えるよう調整する。

4)気づき(Awareness)

感覚を研ぎ澄まし、リーダーである自分自身について知り、自分のチームや組織、環境について気づきを得る。物事をより「ありのままに見る」ための忍耐力をもつ。気づきは先見力の元となる。

5)説得(Persuasion)

権限をもっていても、それに頼ってメンバーを従えるのではなく、メンバー自身の自覚によってコンセンサスを築くことができる。

6) 概念化(Conceptualization)

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